女たちの『ジムノペディに乱れる』座談会
女だからこそ面白い!ロマンポルノ〜世界館女子が語る〜
こんにちは!スタッフのNです。
突然ですが、来月高田世界館は高田日活に乗っ取られます。。
というのも・・・
高田世界館は、今から8年前まで高田日活という名の成人映画専門館でした。
連日ポルノ映画を上映。ほの暗い、これぞまさに…といった劇場であったことでしょう。
そんな高田日活が、1週間限定で8年ぶりの復活を遂げる!!というわけなのです。
「ポルノ映画は男の人のためのものだから、
私には関係のない1週間ね・・・・」
と思われている女性の方、きっといらっしゃるでしょう!
しかし、そう決めつけるのはまだ早いかもしれませんよ!!
ロマンポルノは女性だからこそ笑えたり、共感できたりする部分がたくさんあると思います。
そこで、ぜひロマンポルノの魅力を女性に知ってもらいたいと思ったNは、
世界館スタッフのGとYを呼び出して秘密の試写会+座談会を決行!
ふたりはロマンポルノ初鑑賞です!
今回はその様子をご紹介します。
試写作品は『ジムノペディに乱れる』。
『世界の中心で愛を叫ぶ』や『円卓』『うつくしいひと』等の行定勲監督による作品です。売れない映画監督が様々な女たちと性を交えながら渡りあるく1週間を描いています。
<試写後の座談会>
(メンバーはこちら!誰がどれだか想像してね!)
ロマンポルノ初体験・・・!
N「おふたりは、ロマンポルノ初見ということでしたがいかがでしたか」
G「おもしろかったです!」
Y「私も!イメージしていたのと違いました。
物語性がきちんとあって、普通に映画として楽しめましたね。」
G「そもそも日活ロマンポルノの定義って?」
↓↓↓ というわけで、ここでちょっぴりご説明!
=================
☆日活ロマンポルノとは・・・
1971年から1988年にかけて日活で制作された日本の成人映画のこと。
低予算で制作期間も短いなか量産するという厳しい条件はあったものの、映画内容に関しては、
「10分に1回絡みのシーンを作り、上映時間を70分程度におさえる」といったことを守ればよかったため、
自由度の高い、芸術的な作品が多く生まれた。
=================
シチュエーションで楽しむ!
(『ジムノペディに乱れる』より)
N「本作『ジムノペディに乱れて』ご覧になられてどうでしたか?」
Y「男は板尾創路演じる古谷だけですが、女の人はたくさん出るじゃないですか。その女性との関係性どれをとっても、性のシチュエーションとして面白いなと思いました。先生と生徒、入院する妻を見舞う夫と看護婦、映画監督と女優・・・といった。」
N「やっぱりそういうシチュエーションものって、大事な要素なんでしょうね。」
G「うんうん。でも、興奮するシチュエーションなのに、この映画監督の男は女全員に対しておざなりですよね」
Y「一方で、女たちはみんな男に対する愛がある。」
G「自分に興味なさそうなのがいいのかな。」
N「自分に興味のない男に惹かれる女の心理ってのがあるんですかね。」
Y「生徒が「なんでいつもそんな寂しそうな顔してるの?」って言うよね」
N「うんうん。関係ないけど、私、その生徒が女として一番嫌いですね(笑)」
女を見て楽しむ!
(『ジムノペディに乱れる』より)
Y「(笑) じゃあ女の人の中で誰が好き?」
N「糸!」
Y・G (笑)
N「養育費も支払えないような元夫からお金を求められて、いったんは断るけど、やっぱり引き止めて、別の男とSMまがいのプレイをしてお金を稼ぐという。」
Y「プレイ中、彼女の身体を痛めつけるのが糸。しかも撮影所に置いてある美術の糸っていう(笑)」
N「彼女には、こういう男にどうしようもなく惹かれてしまう、という“切実さ”がありました。悔しいし情けないんだけど、仕方がないっていう。他の女勢はちょっとそれが無くて薄っぺらい。」
G「えー、でも私は薄っぺらいほうが好きだな。クリームパンみたいで。」
Y・N「クリームパン!?」
G「何も考えてない感じがいい!男はそういう女性の方が好きだよ!」
N「生徒の無敵さ、無鉄砲さもすごい。」
Y「あの女優のコロっと好きになる感じはなんなんだろう?」
N「冒頭、おっぱいを鷲掴みにされたときの表情で、最初っから監督のことを男として見ていたんだなと思いましたけどね。」
Y「あー。なるほど。なんか単純なエロってだけじゃなく、女の子の行動とか表情を見て楽しむこともできるね!」
N「はい。個人的な経験と比べて、面白がったり、共感したりできますよね。意外と普通の恋愛映画よりも、楽しめる気がします。」
G「短くて見やすいですしね。」
エロは笑える!
(2/11上映の旧作『悶絶!!どんでん返し』より ©日活)
G「見ながら思ったけど、エロって連続すると笑いが起きるよね」
Y「うん。結構笑えたんだけど、見ながら笑っていいものなの?」
N「もちろんいいですよ!」
Y「笑えるで言ったら、女優と廃墟みたいなところでやるとこ!」
G「あー確かに。ああいうのって男性の妄想なんですかね?笑」
Y「やだよね!いてーわ!っていう笑」
N「交わった後、男の方は変わらず素っ気ないのに、女の方はニコニコしてて腕にしがみついたりして。事後の男女の感じはリアルだなと思いました。」
気になる濡れ場は・・・・?
N「濡れ場に関してはどうでしたか?」
Y「良かった!」
N「普通の映画の濡れ場とは違いましたか?全部出ると思ってたとか」
Y「ちょっと思ってた。でも、隠すところは隠して、綺麗に撮ってたから意外。
女の人の裸体が肉厚的でよかったなー。」
N「たしかに。視覚的に満足できましたね。」
G「この映画は、女の人の身体が美しく撮られていて良かったです。光の加減が綺麗だった。」
いいね、ロマンポルノ!!
Y「私、ラストは、うっかり泣いてしまいました!」
G「鼻すすってましたもんね(笑)」
N「まさに“笑って泣けてエロもある”!それがロマンポルノの凄みであり、女子にハマりやすい理由なんだと思います。
さて、どうでしょう。今後、新旧問わずロマンポルノを見てみたいと思いましたか?」
(2/11上映の旧作『妻の性体験 夫の眼の前で、今・・・』より ©日活)
G「見たい!大きな画面で男女の絡みの映像をあんなに見ることってないから新鮮でした!あとAVに女の面倒くささはいらないけど、ロマンポルノにはあっていいってのが好きです。」
N「ロマンポルノ映画ならでは!ですね。」
Y「普通にいろんな映画を見るように、ロマンポルノといわれる作品も見てみたいです!」
N「ではぜひ今回上映のリブート5作品と、傑作とされる旧作3作品を制覇してください!」
Y・G「はい!!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<高田日活リブートプロジェクト>
2/11(土)〜17(金)
ロマンポルノ・リブート5作品一挙上映
2/11(土),2/12(日)
傑作ロマンポルノ3作品上映
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