【イベント報告】『カメジロー 不屈の生涯』佐古忠彦監督 舞台挨拶(2019.10.16)
日本列島に大きな被害をもたらした台風19号が去ってから間もない10月16日、映画『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー 不屈の生涯』の佐古忠彦監督の舞台挨拶が開催されました。
北陸新幹線が運休する中で開催も危ぶまれましたが、佐古監督には上越新幹線ルートでご来場いただき、無事に開催することができました。
平日の日中でしたので大賑わいとはいきませんでしたが、県外からも来場があり、皆さま真剣に佐古監督のトークに聞き入っておられました。Q&Aも入れたおかげで時間が延びてしまいましたが、大満足の内容だったかと思います。
話の中で印象的だったのは、2001年のテロ(9.11)の直後に時に佐古監督はアメリカに滞在していたそうなのですが、好戦的なムードから一気に戦争へと突き進んでいっていた様子を回想した上で、戦争はこういう風にして起こるのだと肌身で感じたと話してくださいました。そして、そこでメディアに携わる人間としての自分の立場を再確認したそうです。日本でも同じ方向に風が吹いてしまう(世論が形成されてしまう)ことは起こりうると。意訳ではありますがだいたいそのようなことをおっしゃっていたかと思います。師匠である筑紫哲也さんのお名前も口にされてらっしゃいました。
また、佐古監督は本来テレビに携わる方ではありますが、映画(上映)の面白い点も挙げてくださいました。テレビと違って反応を直に受け取れること。映画館でお客さんがスタッフと話したりできること。つまりはコミュニケーションの多様さと言えるのだと思いますが、そうしたことを「古くて新しい世界」と表現されていました。映画の方がテレビよりメディアとしての歴史が古いわけですが、一周巡って新しく感じるとのことでした。
平日の開催ということもあって人数的には少し寂しい気もしましたが、映画そしてトークを通じて「心の交流」が生まれていたことは大きな収穫でしたし、それこそ映画館があるからこそ可能な空間だったと思います。多忙を極める中お越しいただいた佐古監督にも映画館として報いることができたかなと思います。詰めかけてくださった市民の皆さま、そして佐古監督に改めて感謝申し上げます!
『カメジロー』は10/25(金)まで上映が続きます!
どうぞお見逃しなく!
▼予告編
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