支配人・上野の人生の一本 / 映画『風の波紋』
【1日限定!支配人上野の人生の一本】
5/20(土)14:00〜
映画『風の波紋』
本作は昨年の春に当館で公開されて大好評だったドキュメンタリー作品です。公開当時、支配人の上野(私です)はこの作品が好き過ぎて上映期間の延長を重ねたり、食事をとりながら鑑賞するイベントを開催したり、果ては映画館を離れて主題歌の天野季子さんのライブを企画したりするなど、一本の作品と非常に濃密な時間を共にしておりました(笑)
当時の高田世界館新聞より
その後も再上映の機会を探っていたのですが(冬場にこたつを設置しての上映を妄想したり笑)、今回、この作品にふさわしい新緑(あるいは田植え)の季節に、念願叶っての上映の機会を設けることができました。
本作は越後妻有の里山を舞台にした、大地と共に生きる人びとの息づかいと知恵を写し取ったドキュメンタリーです。
単に観て終わりではない、映画館の外へ外へと広がっていくような作品です。ここ上越もロケ地になっていますが、まさに現実と地続きの世界がそこにあります。
かつてあった、いや、いまでも「そこにある」風景であり世界がであるはずなのに、私たちはそのかけがえのない「温もり」や「親しさ」をわざわざ遠ざけてしまったり、ないがしろにしたりしまっているのではないでしょうか。
『風の波紋』は私にとって生涯の一本であり、生きる上での指針とも言えるような作品です。本作は問いかけます。「生きるってどういうこと?」
常に意識し、立ち戻りたくなるような世界がそこにはあります。ユートピア幻想だとか、反動的だとか思われるかもしれません。それでも構いません。これが私の目指すべき地点なのですから。
5/21(日)、私事ですが、結婚式を挙げます。
その前日に行われるこの上映も、それと無関係ということはありません。
人は映画を観て、何かを感じ取って、そしてそれを身体に落とし込むということを、意識するしないにかかわらず行っているはずです。私の身体にはいろんな映画が詰まっており、『風の波紋』はその大きなピースとなっています。
この日ご覧になる方にとっても、この映画が血肉となり、生きる糧となりますように。
それでは多くのご来場お待ちしております。
(上野)
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