「全国コミュニティシネマ会議2016 in 高崎」に行ってきました!

こんにちは。8月から世界館で勤務している西山です。
長らくブログを更新しないまま、あっという間に夏が過ぎ、
気づけば金木犀の匂いが世界館入り口にほんのり香る時季になりました。
「雪とは無縁の人生を送っていた西山、はたして高田の冬を乗り切れるのか!?」問題が
いよいよ間近なものとして迫ってきています・・(笑)
さて今日は、先日、9月30日/10月1日の2日間にわたり開催された
全国コミュニティシネマ会議に支配人と参加してきたことをご報告いたします。
まずはじめに、コミュニティシネマ会議とは
映画にあらゆる面で携わる人々が、プレゼンテーションやディスカッションを通し
映画の行く末について考える、年に一度の催しです。
劇場、配給、映画祭関係者、映画監督・・・など「映画(映画館)を愛する」熱い人々が、
全国方々より一同に会する、スゴい空間でした。
初めて参加した私は、そのあまりのスゴさに圧倒されました。
開催地は毎年変わっていて、昨年は新潟市内で行われたそうです!
今年の会場は高崎電気館!
↑素晴らしい外観です。内観の写真は撮り忘れてしまいました。残念・・
では、ざっとではありますが、2日間の会議内容(2日目は泣く泣く途中退席)を紹介いたします。
9月30日〜1日目〜
①高崎における“コミュニティシネマ”について
高崎市長さんを交えてのプレゼンテーション。(左から大分シネマ5館長、市長、高崎電気館館長)
市長さんは、映画文化に対して大変ご理解があり、愉快な方でした。
後ろのスクリーンに映るのは、高崎がロケ地として使われた『ここに泉あり』という映画。
高崎映画祭や普段の上映活動を通し、「映画の街」としての認知を獲得した高崎は、
現在フィルム・コミッションの活動も盛んです。
地元の風景が映る映画ってのは、地元の人々にとってとても大事な映画になりますよね。
元気を与えてくれるし、自分の住む街をより好きになれます。
(高田世界館の場合だと『シグナル–月曜日のルカ–』になりますね!)
『ここに泉あり』は今でも定期的に上映しているそう。そしてその度にお客さんが入られているそうです。
②コミュニティシネマのこれまでとこれから
行定勲監督を迎えて、劇場や映画祭主催者といった映画を届ける側にいる人々による
トークディスカッションが行われました。
↑長机左の席に座られているのが行定監督です。
残念ながら先日閉館した、みやこシネマリーンの館長さんも、貴重なお話をしてくださいました。
常設館の閉館は悲しいことですが、移動上映という形態を取ることで、
より広範な人々に映画を届けられる可能性があるのかもしれません。
③コミュニティシネマ“プレゼンテーション・マラソン”
熊本電気館にはじまり、伊参スタジオ映画祭(群馬・中之条)、札幌映画サークル、ちば映画祭、
シネマ・チュプキ(東京・田端)、シネコヤ(神奈川・藤沢)、まるびぃシネマパラダイス(金沢)、
シネマストリートフェス(神戸)、kisssh-kissssssh映画祭(和歌山)、鹿児島ガーデンズシネマまで、
様々な上映組織によるプレゼンテーションが行われました。
↑松竹時代の熊本電気館
↑札幌映画サークル所属の学生さんによるプレゼン
↑ちば映画祭のテーマソングを壇上で熱唱!注目度抜群でした。
会議終了後は、高崎市役所21階に場所を移してレセプションが開かれました。
10月1日〜2日目〜
「地域のミニシアターの20年」
塚本晋也監督 瀬々敬久監督 森達也監督によるインタビュー映像
「ミニシアターで映画を上映する意義とは?」からスタート。
↑『FAKE』の森達也監督
つづいては、近年のミニシアター事情について、
最前線で活躍するスタッフらによるディスカッション。
ミニシアターの現状(特に地方)は厳しいと言われていますが、
各劇場、地域に合わせた様々な取り組みを行った結果、
どこの劇場もここ数年の動員数は増えているということでした。
当館の来場者数も年々増えていますし、
閉館といった悲しいニュースばかりではないのです!
各地どこの劇場もこうして頑張っていると思うと頼もしい気持ちになりますね。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
本会議には、北は北海道の札幌映画サークルさんから、南は沖縄の桜坂劇場さんまで
本当に全国各地から人が集まっていました。
人数の分だけ熱い思いがあるのだということに胸が踊り、いちいち刺激を受けました。
今後高田世界館で働いていくことを考えるにあたり、今回の会議に参加できたことは非常に有意義なものでした。
今回の開催地・高崎は、映画祭はじめ音楽祭も行われたり、
スポーツの国際大会開催地にも選ばれたりと国際色豊かで文化のある街でした!
是非また機会を作って遊びに行きたいものです。
↑電気館とともに、高崎の映画文化を支える劇場“シネマテークたかさき”
ロビー空間には映画関係者のサインが多くありました!愛される劇場です。
長くなりましたが、最後は・・
今会議のスペシャルゲスト「ユメ(映画)を食べる」というばくーくんでさようなら。
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