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『幸福は日々の中に。』公開記念トークセッション

 

先週の土曜日より公開している、ドキュメンタリー映画『幸福は日々の中に。』。
公開2日目にあたった11/13()には、公開記念トークセッションが開催されました。

ゲストは、この映画の舞台である知的障がい者施設「しょうぶ学園」施設長・福森伸さんと、
30年以上福祉行政に携わられてきた元厚生労働省員・藤井康弘さん。
そして聞き手役には社会福祉法人みんなでいきる副理事長・片桐公彦さん。

以上3名の方によって繰り広げられたトークは、1時間あっても聞き足らないほどの中身の濃いものでした。

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(写真左から藤井さん、福森さん、片桐さん)

 

映画を見て受けた印象、映画の製作に至った経緯、しょうぶ学園の日常、福祉行政のあり方など
それぞれの視点からお話いただきました。
なかでも福森さんは現場に身を置く立場として、具体的なエピソードを交えつつ、
行政や社会に対する思いなどを熱く語ってくださいました。

一番印象的だった話は、施設の利用者さんに「あなたと僕は同じ?」と尋ねると、
「うん」と答えるというもの。自分が障がいを持っているとは思っていないのです。
この話を聞くと、劇中から伺える、ありのままに笑い、泣き、喜び、歌い、
まさしく“生”を謳歌している姿がよりいっそう輝きを増して感じられます。

 

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藤井さんは、長年福祉行政に携わってこられた身として制度面のお話から、単純な映画好きとしての視点で見た、この映画の感想まで幅広くお話くださいました。
映画については、一つの映画としての完成度が本当に高く、まさに芸術品だと感心されておりました!

また、7月に知的障がい施設で起こった残忍な事件にも触れ、
多くの人がともに生きる社会でありたいと強く語られていました。

 

 

 

映画を見ていても、福森さんの語ることを聞いていても、やっぱりわき起こるのは「ふつう」とは
一体何なのだろうかという思いでした。
たとえば、この映画を「ふつう」か「ふつうじゃない」かで言ったら、ふつうじゃないと思います。
でもそれって、とっても素敵な意味合いでの「ふつうじゃない」。
「ふつうじゃない」から行ってみたい、見てみたい、触れてみたいと思う。
「ふつうじゃない」ってとても素敵なことなんだと思います。

そんな「ふつうじゃない」素敵な人々がありのままに暮らしている学園の様子をのぞいてみませんか。
生きる力をもらえます。

上映は11/26()まで。ひとりでも多くの方に見て欲しい映画です。

▼予告編


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