Blog

【イベント報告】『米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー』佐古忠彦監督トークショー【来場御礼】

     

こんにちは。世界館スタッフのニコです。先週土曜、『米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー』の先行プレミア上映が行われ、上映終了後、本作の監督であり、かつて「筑紫哲也のNEWS23」のキャスターとしてご活躍された佐古忠彦さんのトークショーが行われたので、お客さんとして鑑賞に来ました。

第2次世界大戦後、米軍統治下の沖縄でただ一人、圧力をものともせず不屈の精神で米軍に立ちむかった沖縄のヒーロー、瀬長亀次郎の人生を浮き彫りにしたこの作品。孤高のヒーローではなく、常に沖縄の人々と共に自らも一民衆であった亀次郎は、沖縄の人々から絶大な信頼をうけ、那覇市長や国会議員と立場を変えながらも常に揺るがない信念を貫きます。その姿は、現在公開中の『ローマ法王になる日まで』で描かれている現法王フランシスコのあり方にも似ているところがあると思ってしまいました…。
上映終了後には、おのずと沸き起こる温かい拍手が!

上映後のトークショーでは、佐古監督が亀次郎を取り上げた理由について、沖縄問題報道に携わる中で感じた「溝」を埋めたかったということが語られました。沖縄の人々が今も声を上げていること、そこには沖縄の人の理由がある。多くの人にそれを知ってほしい、そうすることによって「溝」を埋められるかもしれないと感じている、と。

沖縄だけではなく、例えばここ新潟でも柏崎・刈羽原発の再稼働の問題など、住民の議論・対話が積み重ねられるべき場面は多々あります。国政ではなおさら。相手を押しのけるような一方的な言葉は結局は相手には届きません。佐古監督がおっしゃった「反対でも賛成でもそれぞれに真っ当な理由がある。少なくともそれを分かった上で、理解し合って議論されたら…」ということばが印象的でした。

沖縄の人々が今でも決起大会や大演説会を繰り返し開いて訴えるやり方を続けている事には理由があります。それを知った時、沖縄の問題はけっして対岸の火事ではなくなります。自分たちだったどうするかと、自分の問題としても立ち返って。考えるきっかけになるかもしれません。

子連れだったこともあり作品もトークショーも必ずしもじっくり集中して最後まで見られたとはいいがたいのですが、この作品を見た人が、それぞれに思うところを語り合ったとき、その中からまた新たな光が見えるような、そんなきっかけになりうる作品だと思いました。本上映は12月2日(土)から始まります。ぜひより多くの人に観ていただけますように!

貴重なお話の数々を聞かせていただいた佐古監督、ありがとうございました!

※※※

ここのところ世界館ではイベントが続いていますが、23日〜25日は【夫婦で映画デートキャンペーン】と銘打って、ステキな特集上映があります。託児もあり、スイーツもあり。しかも珠玉のラブストーリー『きみに読む物語』がフィルム上映で!これはいかなきゃ♪

私は平日午前中勤務ですので、夕方は空いています♪ 凝りもせず夫を誘って完全にお客さんとして遊びに来るつもりです(託児も予約済み!)。

ちなみに、夫婦の日関連上映として、『人生フルーツ』『いのちのはじまり』の2作品もご夫婦特別割引料金でご鑑賞いただけます♡

『いのちのはじまり』はベビー同伴OK上映になっていますが、観に来てくれたお母さんたちの感想の8割が「お父さんに見せたい!!」でした。ですよね~、ぜひご夫婦でどうぞ!


Related Posts